師匠の散歩

2012年08月25日(土) ばてばての皇海山、鋸11座に負けず六林班峠からの林道も気が抜けません

概要

各種地図
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Leaflet-KML版
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概略ルート形状
map距離x標高
map距離x速度
map時間x標高
map時間x速度
  • 出発時刻/高度: 05:15 / 822m
  • 到着時刻/高度: 19:31 / 851m
  • 合計時間: 14時間16分
  • 合計距離: 28.28km
  • 最高点の標高: 2108m
  • 最低点の標高: 822m
  • 累積標高(上り): 2800m
  • 累積標高(下り): 2702m

天気情報

曇りときどき晴れ
庚申山までは木陰の道ばかりで、そのあとも頭上は日陰が続いた気がします。日陰の鋸山は気持ちのいい風でした。
午後からは雲が多くなり皇海山が雲にすっぽり覆われている時もありましたが、雷の発生はなく、雨も降らずに済みました。

駐車場

車止めゲートに駐車。

到着時、かじか荘は約10台の車がありました。
無料駐車場は1台、ゲートにも1台が停まっていました。

山行時間

5:15ゲート前-5:32舗装路終点-6:04一の鳥居-
6:32鏡岩-6:42夫婦蛙岩-6:52仁王門-7:05旧猿田彦神社跡-7:12庚申山荘手前分岐-
7:55一の門(お山巡り分岐)-8:28庚申山-8:31見晴らし8:40-
8:48御岳山-9:09駒掛山-9:26渓雲岳-9:50薬師岳-10:01白山-10:36熊野岳-10:45剣の山-
10:55鋸山11:01-11:39不動沢のコル-12:26皇海山12:29-12:40ザックデポ地点-13:10不動沢のコル-
13:54鋸山-14:47女山-14:55六林班峠-15:10水場-17:31天下の見晴らし分岐-
17:40庚申山荘-17:49旧猿田彦神社跡-17:59仁王門-18:07夫婦蛙岩-18:41一の鳥居-
19:12ダート終点-19:31ゲート前

総山行時間:14時間16分(休憩含む)、28.28km(GPS精度により若干の誤差あり)

ルートは基本的にGPSロガー(m-241)のデータを使用。
庚申山荘から庚申山までのデータが異常に飛び跳ねていたためその部分を削除し、
過去ログのデータを拝借し時刻を均等割りで修正して挿入しました。

登山経路

■ゲート⇒一の鳥居
 ほぼ平坦な林道(速足で歩いて50分)
■一の鳥居⇒庚申山荘分岐
 ガレ沢を歩くこともありますが、踏み跡をたどれば問題ないと思います。
 途中で不明な分岐がありますが左方向が正解です。
■庚申山荘分岐⇒庚申山
 分岐からすぐは広場で一瞬どこに歩けばいいのかわからなくなります。
 日光山域特有の指導標マーク(赤と黄の四角のプレート)の向こう側を左に行くと、庚申山荘の水場があり左に曲がると登山開始です。
 岩の多い登山道を抜けるとなだらかな丘になり、踏み跡が不明瞭なところが出てきます。そのときはテープか赤杭を探すといいです。
■庚申山⇒鋸山
 基本的に踏み跡は明瞭で一つしかありません。
 背丈ほどの笹原のところは広い尾根なので、踏み跡を見失うと迷子になるかもしれません。そのときは、遠くにリボンが垂れ下がっているので、足元の踏み跡よりもリボンだけをまっすぐ見つめて歩けば迷うことなく(実際に足元には踏み跡がある)歩けると思います。
 白山からはロープ・鎖・梯子・岩場が出てきます。今日はホームセンターで売っていた掌に滑り止めラバーが貼られた手袋を装着しました。細い鎖でも確実につかめたのであると便利だと思います。
■鋸山⇒皇海山
 不動沢のコルまでは軽いピークを越えていけばいいのですが、不動沢のコルから皇海山は普通の急坂が続きます。鋸11座を越えてきた足にはちと辛いものがありましたので、この日は「あと0.4km」の地点近くでザックをデポしました。
■鋸山⇒六林班峠
 最初は思った以上に上り下りが激しく疲れます。鋸11座もそうですが、尾根が細いので巻き道を作ることができず、ピークを越えるしかないようです。
 深い笹藪のところも踏み跡がしっかりしているので問題はありません。少し下って登り返したところに三角点があり女山です。標識も何もない丘なので拍子抜けです。
 そのあと笹が膝ぐらいまで低くなり、軽く登って左にカーブして下ると六林班峠の分岐になります。六林班峠の名前をつけた指標はありませんが、庚申山荘の方向へは「庚申山荘⇒」の指標がありました。
■六林班峠⇒庚申山荘
 最初は腰より深い笹藪の道で、すぐに右斜面の道となります。
 基本的に踏み跡があるのですが、踏み跡のすぐ右を踏みぬくと急斜面で落ちてしまう可能性があるため、できるだけ踏み跡の左側を山側体重で歩きます。注意して歩くため、ずっと緩い傾斜の巻き道でありながら、全くスピードを稼ぐことができませんでした。
 「山と高原地図」に載っていた水場で追加1Lを汲みました。岩場をちょろちょろ水が流れているので、ペットボトルを横にして1/3ほど汲んだら別のペットボトルに入れれば、1Lを5分もかかりませんでした。
 渡渉は何度もありましたが、注意するのは崩壊地点。4か所ほどありましたが一番西のものが最も怖かったです。細いロープが体重を支えてくれる保証は無く、最初の足元ははっきり浮いている岩。結局、岩をけって横に1mほど飛んで、次の岩に着地する感じで通過しました。その他の崩壊地はまあ大丈夫でしょう。
■庚申山荘⇒一の鳥居
 晴れていれば、踏み跡をたどれば全く問題はないと思います。
 ただし、ライトをつける夕暮れ(夜)は踏み跡のコントラストが無くなってしまいます。僕は今年6月に一度下っているので何か所もある分岐も、ここは左、ここは左のザレ沢じゃなく右に下る踏み跡があったはず、と歩くことができました。もし、一度も下ったことが無いとパニックに陥ることがあるかもしれませんが、基本は左へ左へ歩いていれば(最悪川沿いを歩くかもしれませんが)一の鳥居(もしくは林道)に到着できると思います。
■一の鳥居⇒かじか荘
 登りの時もそうでしたが、ここには猿がいます。ガサガサいうのは猿が走る時の音で、ライトを向けると向こうもこちらを睨んでいるので白く光る眼が浮かんでいます。
■余談
 かじか荘から国道122に出る前、がんがん走っているとまっすぐ前しか見ていない鹿が右から道をすーっと横切って来ました。
 あっ、っとブレーキをかけた瞬間は鹿の鼻先より車が先でした。次に思ったのは、「ブレーキをかけたので鹿がドアにぶつかる!」でした。幸い衝撃は無く、鹿さんも無事だったようです。

写真(山行)

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かじか荘駐車場の外れに古ぼけた登山ポスト。車を止め左のところに入れました
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ゲートの手前に駐車
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あじさいはつぼみがたくさんありました
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黄色い花、付け根が花の中央付近にあって、キツリフネという名前のようです
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花のようです
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つゆくさ
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マルバダケブキが林道の一か所で群生していました
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ツリガネソウかな?
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かにこうもり
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ここはマムシグサ群生地。色づく前の実がなっていました
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やっと一の鳥居に到着
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関東ふれあいの道の定番(同一寸法?)のテーブル
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歩きにくい木の階段
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薄暗いのでフラッシュ撮影、ヒメシャジン
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ここは右が正解と間違えそうな分岐ですが、左が正解(すぐに踏み跡が出てきます)です
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旧猿田彦神社前でひと休憩
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今日は携帯食、セブンで買った68円のバナナ
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庚申山荘をこの位置で見る場所が庚申山への分岐
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広い場所では登山道が不明瞭ですが、赤・黄の標識の向こう側を左に曲がります
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岩の下が山荘の水場で、左に折れて登山開始
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たぶんアキノキリンソウ、群生はなく時々咲いていました
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見上げる岩を縦パノラマでつなぎました
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6月はあの岩の下をうろうろしてコウシンソウを探したっけ、無かったけど
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ヒメシャジン
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はしご
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左下に見える岩は展望台で、その先は絶壁で下が見えません
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あまりにもあちこちで見かけた花
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左の階段を見つけるまでは、こんな道は行きたくない
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小さなダイモンジソウ
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黄色い花
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紫のつぼみ、形からしてトリカブトかな
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あざみ
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一の門のすぐ向こうがお山巡りとの分岐
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ヘビイチゴの実があちこちにできていました
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この方向でぽっかり浮かぶのは筑波山しかありません
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岩場から笹原になりました
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踏み跡が不明瞭な場所ではこの赤杭が目印です
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庚申山に到着
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展望台。6月の時は真っ白で何も見えませんでしたので、念願の皇海山と対面できます
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下る途中に撮影、皇海山・鋸山の尾根は袈裟丸連峰に続いています
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少し下って快調な尾根
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かるく登って御嶽山
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笹原のずっと向こうに鋸山が見えます
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背丈ほどの笹藪で道がわかりません。しかし、こちらのテープから向こうの赤テープまでまっすぐ歩くと、足元に踏み跡があります
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中央左の笹が窪んでいるところが踏み跡で、これを見つけられれば迷うことはありません。足元の穴と倒木は要注意
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駒掛山
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渓雲山
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数少ない指標
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このあたりが地蔵岳だと思うのですが山名標は見つかりませんでした
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これから険しい山になりそうです
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薬師岳
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ダイモンジソウ
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ウメバチソウらしいです
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白山
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皇海山
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このピークが蔵王岳じゃないでしょうか
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向こうの山の左下に梯子があり、その上の支尾根を登るようです
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シラネニンジンは一株だけ見つけました
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エゾリンドウだと思うのですが、つぼみばかりが岩尾根のあちこちに咲いていました
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垂直の下りに見えますが、実際は傾斜があり取りつきも良いです
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鎖のトラバース、足元は滑らないので鎖は軽く持つだけ
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さっき見えた梯子。続けてロープで登っていきます
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鋸山までは長い道のりです
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ここは登ったような気がします
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鋸山へはまだ登り返しが続きます
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木に囲まれた小さな岩に、尾根から隠れる位置に山名板がありました。熊野岳
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細い尾根を渡ります。高度感とかじゃなく日陰で風が気持ちよかった記憶があります
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5段ほど登るピーク
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岩のピークから歩いてきた尾根、ずっと向こうが庚申山でしょう
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降りるときは10段以上もありました
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岩を登ると剣の山
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ここが一番の難所で、取りつきはあるもののロープ・鎖なしで5m以上下ります。滑り止めの手袋の効果が大きかった場所です
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最後の鎖を登ります
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やっとこさで鋸山
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小休止して、いざ皇海山へ
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やわらかい土+ガレ場の下りが長く、雨の日は登れないかもしれません
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小ピークを越えますがおおむね快調な笹原
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不動沢のコルという文字はどこにも書かれていません
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あれ、周囲には何もないけど「三角」と読めるぞ
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さらに奥(西)に頂上がありました。(二等三角点:皇海山、2143.45m、TR25539022601、栃木県)
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セルフタイマーで記念撮影、剣は探していないので見つけていません
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残り約300m地点でザックを皇海山につれて行くのを断念していました。ここまで下り(登り)が長かったのでデポして正解でした
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笹がいっぱいです
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不動沢のコル少し北から鋸11座
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ロープを登って
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上向きに実が成るのは珍しい、葉の形が似ているのでヤブデマリかな?
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長いロープ
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まだまだ続く
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振り返ると皇海山が雲にすっぽり埋まっていました
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鋸山頂上から数mのところに六林班峠への分岐があります
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一番低いところが六林班峠のようで、左に下る道がうっすら見えます。前・奥袈裟丸まで見通せました
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やっぱり尾根の上をいくからしんどいんだろうな
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ふと右手の甲がかゆくなったので見たらトンボがとまってました。ズボンの右ポケットのデジカメを左手で取り出し左手で撮影。そのあとフーっと吹き飛ばすまでじっとしたままでした
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肩まで伸びる笹原には倒木がいっぱい隠れていて気が抜けないのですが、唯一下をくぐった倒木
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数少ない指標
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指標を見たすぐ足元に三角点。あらかじめ地図を調べておかないと見落とすような丘が女山でした。(TR35539020601、三等三角点:赤岩、1835.94m)
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女山から少し下って軽く登り返したら左にカーブして下ります(地形図通りの道です)
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突然三叉路が出てくるのですが、「六林班峠」の看板は見つかりません
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庚申山荘への指標があるので、ここを曲がって正解です
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ふと右下を見たら水が湧き出しています。「山と高原地図」にあった水場でしょう。用意した2Lの水が終わりかけだったので水分補給ができました
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このテープのところが水場への降下地点です
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最初の渡渉(川というより45度の傾斜の滝)
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2つ目の渡渉
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ピンボケですがカキドオシじゃないでしょうか
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岩のトラバース。滑るというのは論外で慎重に歩きます
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ここの崩落地を越えるのが大変でした。向こうから岩に足をかけ、横っ跳びで真ん中の岩に立ちます。ロープが体重を支えてくれる保証がないので(ロープも埋まってるし)怖かったです
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こんな傾斜の山道が延々と続きます。写真奥は庚申山でしょうか
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かわいい木の花
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渡渉
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渡渉
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渡渉は何度めだっただろうか
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あれれ、今まで腰まであった笹が膝までの高さになったぞ
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渡渉と呼んでいいのかな
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これも渡渉
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この崩落地は簡単に通過できました
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1611mピークへの踏み跡
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まだまだ続きます
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さっきも同じような景色だった気がする
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土は「しっくり」しているので普通に通過します
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六林班峠から見つけた唯一の指標じゃないでしょうか
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薄暗い場所に天下の見晴らしへの分岐がありました
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やっとのことで庚申山荘
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このあと残り1kmぐらいからヘッデンを使用。一度歩いて道を覚えていたので、明るいときとあまり変わらない速度で下っています
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一の鳥居到着地点で真っ暗です
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長い林道は疲労困憊、やっと車に到着しました

感想

この日下界(群馬南部)は猛暑だったはず。庚申山から皇海山まで、基本的に日向になった回数はごくわずかで、ずっと曇りの状態だったのですが、、、

予定したタイムスケジュールからどんどん時間が遅れています。鋸山までで1時間、皇海山までの往復でも1時間、六林班峠からの道でも1時間、トータル3時間以上も予定より遅くなってしまいました。暑かったのが原因なのか、お盆で食っちゃ寝で体重増加が原因なのか、もともとこの程度のスキルだったのか。

まあ、前日が休みだったので登山準備は入念にでき、壊れていたヘッドライトは新品を買うことができたし、使わないバーナー・ガスなどを詰めて歩く練習もできたし、何より無事に帰宅できたのでよしとしましょう。

皇海山は人気が無いのか、今日会ったのは、庚申山荘宿泊の2人、かじか荘から日帰りの2人、皇海橋からピストンの3人、なぞの2人。

かじか荘から日帰りの1人は、同じルートを10時間ほどで制覇できたそうです(落し物の件で携帯で話をする機会がありました)。学生時代に山岳部だったそうですがブランクが長く6年ほど前から山を再開したそうで、上級ってのはこういう人を指すんでしょうね。今まで自分は中の上ぐらいのランクだと一人鼻高々だったのですが実は下の上程度だったようで、今日の体たらくでめっちゃ自信を無くしてしまいました。山はまだ続けますけど。

最後に会った2人は沢を詰めていたら林道になったので西に歩いていたそうで、ザイルにカラビナをつけた猛者っぽい男女組でした。間違いなく最後の登山者の僕と出会うまで六林班峠に向かってしまっていたはずです。六林班峠に行くまでに日没になるので踏みぬいたら怖い暗闇の笹の道を歩くなんて考えただけで怖くなります。
でも、話をしていると、生まれた奈良のすぐ隣の町に住んでいたり、百名山の話や群馬名物の話などで盛り上がりながら、庚申山荘まで約1時間歩きました。2人はたぶん庚申山荘の近くでテンパクされたと思います。

一晩寝て次の日、久々に足腰が痛くなりました。長袖を着ていたので腕は大丈夫でしたが手の甲が真っ赤です(面の皮は厚いのか赤くない)。少し生気を養って、夏だから登れる近場の山、できれば百名山に登りたいな。

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Copyright(C) 2010-2014 Grandmaster 最終更新:2014/04/17